小さいお子さんが物を口に入れること、ありませんか?
親御さんは「飲んでしまわないか?」「いつまで口に入れるのか?」心配に感じるかと思います。
しかし口に入れることは、お子さんの発達において重要なステップです。
本記事では、口に入れる動作が必要な理由と、対応方法の一例をご紹介します。
誤飲など危険を避けつつ、親御さんが安心できる方法で発達を見守りましょう。
「口に入れる」動作が発達に必要な理由
「口に入れる」動作は、どちらかと言うとネガティブなイメージがあるかと思います。
しかし「口に入れる」のは発達に必要な行動です。
口に入れて「物」を確認している
人間の五感のうち、「触覚」が最初に発達をします。
続いて「聴覚」「嗅覚」「味覚」と発達し、1番最後に発達するのが「視覚」です。
大人は物を確認する際に「目で見て」確認することが多いかと思いますが、まだ視覚が未発達の赤ちゃんは「触って」確認をします。
また赤ちゃんは手の機能よりも口の機能が先に発達をします。
そのため、“口に入れる→手で触る→目で見る“の順番で物を確認していきます。
『発達には順序性がある』と言われるように、スピードに個人差はあっても、決まった順序で発達をしていきます。
「物を口に入れる」ことは、発達の段階で大切になります。
感覚を取り入れている
人間の脳は、五感などの感覚を沢山取り入れることで発達をしていくので、特に乳幼児期は「触る、見る、聞く」などの感覚体験が重要です。
自ら「物を触ったり、目で追ったり、音に耳を近づけたり」している時は、感覚の刺激を取り入れている時だったりします。
「物に口を入れる」動作も、本人が感覚を取り入れるために行なっている可能性があるので、その時は本人が満足するまで見守ることも大切です。
でも誤飲が心配!そんな時はどうしたら良い?
口に入れる動作は必要と言っても、口に入れることを全て許容することは難しいですよね。
まず化粧品、薬、洗剤などの危険物や、喉に詰まらせる可能性のあるものは、お子さんの手の届く場所には置かないようにしましょう。
またおもちゃなど口に入れることが想定されるものは、消毒など清潔にしておくことも大切です。
目の前にある物を取って口に運んだ時は、「確認する動作」の可能性が高いかと思います。
その時は、お子さんが飲み込まないように見守りつつ、時々手に持たせて、親子で一緒に触る体験を促すことも良いかと思います。
同時に「チクチクだね」「ふわふわだね」など言葉をかけてあげるのも良いですね。
別のことをしながら物を口に入れたり、無意識に口に入れる行動をしている時は、「感覚を取り入れている動作」の可能性が考えられます。
大人がガムを噛んでリフレッシュするのと似たような行動です。
その場合は口に入れて良いものに限定して、お子さんに渡すのも良いかと思います。
口の感覚を補う商品が様々販売されているので、お子さんに合うものを選ぶのも良いですね。
また食事に少し硬い食べ物を入れると、感覚を取り入れる体験になるので、合わせてぜひ行ってみてください。
「行動をする」には、必ず理由があります。
危険な時はその行動を「止める」ことも必要ですが、なぜその行動をしているのか?お子さんの行動を少し観察してみてください。
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