子育てをしていて「なんかみんなと違う?」「発達が遅いのかな?」「うちの子発達障害?グレーゾーンでは?」と考えたことはありませんか?
グレーゾーンは医学的な診断名がなく、定義も曖昧です。その分「何もかもが分からない」という状態になりやすく、より不安が大きくなりますよね。
先が見えない状況は不安になって当然です。自分の子どもであれば尚更です。
本記事では、発達に悩んだ時のお子様との向き合い方と、発達についての相談先をご紹介します。
「分からなくて不安」の状態でいるよりも、「これをする」という手段を1つでも作ることで、何かしらの変化が必ず生まれていきます。
「私の悩みなんて他の人と比べたら大したことない」など、他の人の悩みと比べる必要はありません。ご自身が「困ったな。不安だな。どうしよう」と感じた時点で、どれもしっかりとした「悩み」です。時には周囲に相談して頼りながら、子育てをしていきましょう。
発達障害の「グレーゾーン」とは?
発達障害の「グレーゾーン」とは、特性や傾向はあるものの、発達障害と診断されるには至らない状態を指す言葉です。
NHKより引用
発達の「グレーゾーン」はこのように定義されています。
例えば「りんごみたいに赤い特徴があるけど、りんごとは言い切れないんだよね」という感じ。
「では何なの?」と不安になるのは当然ですよね。
そもそもグレーゾーンを分類すること自体がとても難しいです。
基準が曖昧なものに対して「当てはまるかどうか?」を考えるよりも、目の前のお子様の困りに「どう向き合ったら良いか」を考えてみませんか?
発達に悩んだ時のお子様との向き合い方
子育てをしていると「うちの子みんなと違う?」と不安を感じることありますよね。
例えば、こう思ったことありませんか?
うちの子だけみんなと遊ばない
あの子はできるのに、うちの子はできない
みんな平気なのに、うちの子は嫌がる
子どもの発達というと、年齢や月齢で確認をすることが多いかと思います。しかし、発達には「どの順番で発達するか」の順序の決まりはあっても、発達のスピードには決まりがなく個人差があります。つまり、同じ年齢だからと言って、スピードは違って当然です。
しかし、その「スピードの差」によって、お子様自身が「困っていること」があるのであれば、「安心できる方法」を増やしてあげることは大切です。
ここで大切なのは「違いをなくす」ではなく、「困りを解消する」ということです。
まずは「目の前のお子様が困っているか?」を観察することが大切です。
「安心できる方法を増やす」3つのポイント
お子様を観察して「困っていること」を見つけたら、安心できる方法を増やしていきましょう。
この時のポイントは3つ!
- サポートグッズを探す(例:補助具)
- 他のもので代替できる方法を探す
- 「ここならできる」という場所を探す
解決方法は「本人が努力してできるようになる」だけではありません。他にも手段があるので、お子様本人が「安心できる」ことを第一に探していきましょう。
▼こちらで「安心できる方法」を作るポイントをご紹介
お子様の「発達」についての相談先をご紹介
何か悩みがある時は、相談をすることも大切です。
「困り」は人によって感じ方が異なります。Aさんは「嫌だな」と思うことも、Bさんは「何ともない」ことってありますよね。
悩みがある時に、その悩みが「大きい」か「小さい」かを誰かの基準に合わせて評価をする必要はありません。その人が「どうしよう」と少しでも思った時点で、それは立派な「悩み」です。
相談をしてみて「何てことなかった」と感じれたら、それは相談した成果になります。
「相談しても変わらなかった」であれば、別の相談先を探してみるのも良いかと思います。
何か「悩み」がある時は、まず相談をしてみましょう。
【各自治体の相談先】
- 保健所
- 保健センター
- 子ども家庭支援センター
- 地域子育て支援センター
- 児童相談所
【社会福祉法人 日本保育協会の相談先】
- 育児相談電話
保健師、元保育園長等の専門方がアドバイスをくれる電話相談窓口です。
他にも新生児訪問や3歳児検診など各年齢の検診時、就学時健康診断(6歳)のタイミングで相談することもできます。
ご自身のお子様の心配や悩みが大きくなるのは、「思い」があるので当然です。
今はWEB上で多くの情報を検索できますが、年齢の基準で探しても答えはありません。
まずは目の前のお子様を見ることが大切。
「これってどうなのだろう?」と悩みができた時は、1人で抱え込まずに、周囲に相談をしながらお子様の成長を見守っていきましょう。子育てには、お子様も親御様も「安心を作る」ことが1番です。
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