「感覚過敏」と「かおり」

感覚過敏と香り 子どもの育ち

人により、特定の感覚を過敏に感じてしまうことがあります。

「香り」を感じる嗅覚も感覚のひとつ。
人によって好みが違ったり、他の人が感じない香りを過敏に感じる人がいたりします。

しかし「香り」には沢山の効能があり、使い方によっては「安心」につながることも多くあります。
そんな「香り」についてのご紹介。

感覚とは?

感覚は、胎児の時から乳幼児期にかけて、急速に発達していきます。
そして、子どもの学習の土台となっていきます。

こちらは「子どもの学習の流れ」を示した図となります。

子どもの学習の流れの図

このように感覚の発達は、コミュニケーション注意集中などあらゆる学習の土台となっていきます。
つまり乳幼児期はたくさんの感覚に触れる経験が大切です。

子どもの成長に個人差があるように、感覚の発達も一人ひとり違って当然。

過敏に感じたり、感じにくかったり、障害の有無に限らず誰しも感覚の差を持っています。
しかし、この「差」が大きくなると、生活の困りにつながることがあります。

例えば、触覚が感じにくいと物がうまく持てなかったり、視覚が過敏すぎると1つに注目することが難しかったり・・・人によっては「困り」になります。

7つの感覚の中の「嗅覚」

子どもの感覚の発達は、五感(触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚)の他に「固有受容覚」と「前庭覚」の7つを見ていきます。

その中で、「嗅覚」について注目をしていきます。

香りを嗅ぐ女性

みなさんは「この香りを嗅ぐとスッキリする」「懐かしい香りでホッとする」など感じたことはありませんか?

香りは“ただの匂い”ではなく、このように体にさまざまな作用をしてくれます。

「香り」の仕組み

「香り」は鼻に届くと電気信号となって、1.5秒で直接脳に届きます。
これは、五感の中で最も短いプロセスです。

つまり「香り」は上手く付き合うことで、脳へ良い作用をもたらしてくれます。

しかし「香り」は活用するよりも、“除く”ことにフォーカスされることが多いと思いませんか?

「感覚過敏」になるとどうなるの?

次に「感覚過敏」について説明をしていきます。
「感覚過敏」の状態になると、以下のような状態になります。

情報を過剰に入力
防衛反応を発動

防衛反応が発動すると、体はこんな反応をしてくれます。

血圧を一気に上げて、すぐに行動ができる状態(回避状態)を作る
気分調整のための汗が出る

熊に追いかけられる人


そして、不安が高い状態になり、情報を脳に入力することが難しくなります。
この状態が続くことは、あまり良くないですよね。

この防衛反応を抑えていく手段には「五感を活発に働かせる」方法があります。
先程お伝えをしたように、五感の中でも最も短いプロセスを持つのは「嗅覚」。

感覚過敏へのアプローチとして、「香り」を活用するのはどうでしょうか?


▼こちらではおすすめの香りをご紹介

yukari

子どもとママパパセラピスト
幼児教育、障害児支援に長年携わってきました。子どもだけでなく、ママパパも「自分の気持ち」を大切にした子育て情報を発信中しています。

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