「子どもが言うことを聞かない」すぐにできる声掛け方法

子どものイラスト 子育てのヒント

「何度も言っているのに言うことを聞かない」「もう反抗期?育児疲れた」などのお悩みありませんか?
それは「聞いていない」ではなく、「声掛けが分からない」が原因かも!

「自分からのお話ができる=相手の話も理解できる」ではないんです。
まだまだ周囲から沢山の刺激を吸収して、言葉の勉強をしている最中の子どもたち。
声の掛け方を少し変えるだけで、毎日の子育てが大きく変わります!

本記事では、幼稚園と障害児施設で15年勤務をした経験から、すぐにできるお子様への声掛けポイントを3つご紹介!子育ては毎日の声掛け1つで大きく変わります。
「何度も言っているのに伝わらない」と悩まなくても大丈夫!

お子様、親御様も心地よく過ごせる声掛けをご紹介します。

子どもに伝わる声掛けのポイント3つ

早速ですが、声掛けのポイントはこちらの3つ!

▶︎肯定的に伝える
▶︎短く伝える
▶︎具体的に伝える

「え!当たり前のこと?」と思いますよね。
でも意外と普段の声掛けを振り返ると…

汚れないようにしてね!

もうすぐお兄ちゃん帰ってくるからそれまでに片付けてね

こんな声掛けをしていることありませんか?簡単だけど、日常だと「伝えたいこと」が多くて忘れがちになるポイントです。
何度も言っているのに「伝わらない」と、親子でただストレスが溜まる状態に。
こんな悪循環は今日でおしまいにしましょう!
それぞれのポイントについてさらに詳しくお伝えしていきます。

肯定的に伝える

「肯定的に伝える」とは、全てを肯定するのではありません。
大前提として「良くないこと」はちゃんと伝えることも必要です。
ではどう伝えるのか?順を追ってご説明していきます。

「否定語」は分かりずらい

「だめだよ」「〇〇しないで」などの否定語は、“ではどうしたら良いのか?”お子様にはとても分かりずらい言葉です。
それよりも「〇〇して」と肯定的に伝える方が、明確で分かりやすい言葉になります。

否定や禁止で伝える時は、何か重要な場面が多いと思います。そんな時は「どうしたら良いか子どもに考えて欲しい」と考えるよりも、すぐに行動に移せるように伝える方が大切です。

考えることは、遊びの中や絵本など別の場面で設定し、重要な場面は「分かりやすく」伝えていきましょう!

【例】道路で走り出したお子様に声をかけるとき

走り出す子ども
⚪︎歩くよ×走らないよ

肯定的な言葉を使うメリットとは

「〇〇しないよ」「〇〇しよう」ではどちらが「やってみたい」と思いますか?
親御様が何か伝えたい時は、お子様に「やってほしい」ことがある時ですよね。
「やってみたい」を増やすのには、肯定的に伝えることがとっても効果的なんです。

普段の会話の中では、無意識に否定で話していることが沢山あります。肯定的な言葉を意図的に使っていくことが大切です。

短く伝える

お子様に「こうなって欲しい」の気持ちが大きくなる分、長文の声掛けになってしまうことありますよね。
しかし、お子様はまだ言葉を獲得している最中なので、長文で伝えると分かりずらく「1番伝えたいこと」が埋もれてしまう可能性があります。

「今何をするか?」だけを伝えよう

お子様には1番伝えたい「今何をするか?」だけを短く伝えていきましょう!

しかし「見通しがわからないと不安」というお子様もいます。その場合は、イラストなど視覚的な補助を使いながらゆっくりと「〇〇だから〜するよ」「〇〇になったら〜するよ」と伝えることも大切です。

日々の生活の中で「言ってもなかなかやってくれない」という場合には、少し言葉を短くしてみてください。「だらけている」のではなく、「分からない」が原因のこともあるので、短く伝えることは大切です。

【例】朝の支度中に伝えたことをやらずに寝転がっているとき

寝転がる子ども
⚪︎着替えるよ×朝のバスに間に合わなくなっちゃうから早く着替えてカバン持って

具体的に伝える

日常でこんな言葉を使いませんか?

▶︎待って

▶︎片付けて
▶︎並んで

これらの言葉は、お子様にとって抽象的で分かりずらいんです。
例えば、「待つ」や「並んで」は状態を示す言葉なので「何をしたら良いか?」が分からなかったり、「片付けて」は場面によって「おもちゃ箱に入れる・食器をキッチンに運ぶ・ゴミ箱に入れる」など様々な意味が含まれるので、何をしたら良いか分かりずらいことがあります。

シンプルな「動作」で伝えよう

この場合は、「何をするか」をシンプルに伝えることが大切です。
しかし、将来的にはこの抽象的な言葉を覚えることも重要になるので、シンプルな動作で伝えて、その行動ができた時に「片付けできたね」など伝えてあげましょう。
そうすると「今行った行動=片付け」の学習になり、次に繋がっていきます。

【例】お母さんの準備ができるまで待っていて欲しいとき

床に座って待つ子ども
⚪︎10座って数えてね×ママが来るまで待っててね

お子様に「伝わらない」時は、「分からない」ことが要因になっていることも多いので、声掛けの方法を変えていくと、お互いに気持ちよく過ごせることが増えていきます。

しかし、「絶対にこうしないと!」「これで伝わらないから何か変?」ではありません。
子育てや声掛け方法に正解はないので、目の前のお子様に合わせた声掛けをすることが1番大切です。

お子様が「分かりやすく」「やってみたい」と思える声掛けをぜひ試してみてください。

yukari

子どもとママパパセラピスト
幼児教育、障害児支援に長年携わってきました。子どもだけでなく、ママパパも「自分の気持ち」を大切にした子育て情報を発信中しています。

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