トイレトレーニングがうまくいかない時は環境を整えよう!子どもが安心して取り組めるトイトレ方法

トイレ 子どもの育ち

幼稚園の入園説明会に行くと「入園までにおむつを外すようにしてください」と言われることが多くあります。しかし、入園前の年齢は特に月齢差が出やすく、そもそも子どもの発達には個人差があるので、子どもによってはおむつのまま入園を迎える子も多くいます。
このように「必ずこの年齢でトイレトレーニングが完了する」という決まりはないので、間に合わなくても大丈夫です。

実際に私が年少時の担任をしている際にも、クラスの約半数がおむつをしている状態でした。
「排泄」は生きる上で大切なことなので、失敗や不安のマイナスのイメージを作りすぎず、その子のペースで行っていきましょう。

本記事では、なかなかトイトレがうまくいかない方へ、子どもが安心してできるトイトレの方法をご紹介!担任をしていた年少クラスで毎年この方法を実践し、2ヶ月後には大半の子どもがトイトレを完了しました。

親も子どもも無理はせずに、できることから始めていきましょう!

トイトレには環境を整えることが大切

初めてのことは、やり方が分からず「どうしたら良いか」不安になりませんか?
「トイレで排泄すること」は子どもにとっては人生初体験の出来事。

子ども本人ががんばるというよりも「やり方が分かりやすいように」環境を整えていくことが大切です。そこでトイトレが成功しやすい環境の整え方をご紹介します。

しっかりと必要な水分を摂取する

まずは尿意がないと始まりません。尿意が起きるには、十分な水分摂取が必要です。
子どもの水分摂取の目安は下記です。

子どもが1日に必要とする水分量は明確に定められているわけではありませんが、目安として下記を参考にしてみてください。

  • 生後0〜11ヶ月:体重1kgあたり150mL/日
  • 1〜6歳:体重1kgあたり100mL/日
  • 小学生:体重1kgあたり80mL/日

これには、味噌汁やスープなど食事からとる水分量も含まれています。

たとえば、生後8ヶ月で体重8kgの赤ちゃんは1,200mL、3歳で体重14kgの子どもは1,400mLが1日の水分量の目安です。ただしあくまでも目安なので、子どもが欲しがっていたら1日の必要量を超えて飲ませても問題ありません。

キッズドクターマガジンより引用

しかし、入園前は水分を摂るタイミングをまだ掴めていない子が多いです。

そこで大人がタイミングを見計らって「水分を摂る」声掛けをしてあげることが必要です。
周囲の人から声掛けを受けてから水を飲むことで、徐々にそれが習慣化し、声掛けがなくても自分でタイミングを掴むことができるようになります。

トイレを安心できる空間にする

トイレ

緊張している時よりも、安心できる方が排泄がしやすくなります。
トイレに好きなキャラクターの置物を置く、良い香りにする、照明を明るくするなど、子どもが安心できる空間にすることも大切です。

おむつをしたままでも便座に座る機会を作り、便座に慣れておくのも良いですね。

トイレへ行くタイミングを伝える

通常トイレへ行く時は「出そうだな」と自分で察知してトイレへ行きます。この「察知」が年齢の低い子どもにはまだ難しいことがあります。

そのタイミングを掴むためにも、初めのうちは大人の声掛けに合わせてトイレに行き「できた」という経験を重ねていくことが大切です。

おむつをしている状態の時に、子どもが何時間くらいで出ているのかを観察し、そのタイミングに合わせてトイレへ誘う声掛けをしていきます。この時間も個人差があるので、ご自身の子どもに合わせて行いましょう。

また、冬になり気温が下がると、トイレのタイミングが近くなります。
いつもと違うタイミングで失敗が増える頃なので、その時は再度その子自身のタイミングを観察していきましょう。

排泄時に力みやすいトイレ環境にする

トイレをする時に足が宙に浮いていると、尿であっても少ししずらさがありますよね。
幼稚園で成功しやすいのは、子どもに合うサイズで力みやすい要因もあげられます。

補助用品を使って、力みやすい環境を作ることも大切です。
子ども用の便座と足場がセットになったものや、様々なグッズが売られているので、子どもやライフスタイルに合ったグッズを準備するのも良いですね。

パンツの履き心地に慣れておく

トイトレというと排泄の行為自体に目が向いてしまいがちですが、単純におむつが好きでパンツに変えたくない可能性があります。

最近のおむつは機能性もあり快適にできているので、「パンツよりおむつが良い」と感じる子どももいるかと思います。少しでもパンツの履き心地に慣れるように、短時間でもパンツを履く時間を作ることも大切です。

どうやってトイレで排泄するか見本を見せる

実はこれが大切なポイントです。やり方が分からないことを習得する際には、「見本」が必要です。
「トイレ」が何か分からないことが、不安につながりトイトレが上手くいかないこともあります。

ママやパパがトイレに行く時に、一緒に個室に入るのも大切な体験です。その時に「ここに座るよ」「おしっこ出たね」「水流すから大きな音がするよ」など実況中継をすると、より安心になります。

トイトレは「できた」で終わりでなく、できた後に「褒める」ことが大切

抱き合う親子

環境を整えていくと、どこかのタイミングで「できた」という日がやってくると思います。
しかしその「できた」が偶然ではなく、今後も続いていけると良いですよね。

みなさんが「またがんばろう!」と思うのはどんな時ですか?
人間は、行動をして「良い結果」があった時に「またやってみよう」と感じます。
なのでトイレができた後に「良い結果」を作ることが大切。

初めは「シールを貼る」「おやつを食べる」など目に見えてわかりやすいご褒美が良いかと思います。そして徐々に物から「褒める」言葉にフェードアウトしていき、最後には「トイレで気持ち良かったと、その行動自体を「良い結果」となるように促していくことが必要です。


「トイレで排泄する」ことは簡単なようで、実はいくつもの工程があって難しいことです。

1つずつできることを積み重ねていけば、必ずゴールに届きます。「できない」ことを積み重ねて不安になるよりも、小さな「できた」を増やして成長を一緒に喜んでいきましょう。

yukari

子どもとママパパセラピスト
幼児教育、障害児支援に長年携わってきました。子どもだけでなく、ママパパも「自分の気持ち」を大切にした子育て情報を発信中しています。

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