お子さんに「幼稚園行きたくない」と言われた時の対処方法|元幼稚園教諭が伝える安心の作り方

幼稚園服を着た子ども 子育てのヒント

今年も夏休みが終わり、新学期のスタート!
お子さんから「幼稚園行きたくない」と言われたら、とても心配になりますよね。

私が幼稚園で働いていた頃も、2学期の始まりに「行きたくないな」と話す子は多くいました。
4月の入園や進級時に不安を示すことがなかったけれど、2学期になって登園しぶりが見られるようになったというケースも。

「幼稚園行きたくない」と言われたら、親御さんはとても心配になりますよね。
そんな時は少しずつ安心を作っていけば大丈夫!安心の作り方をいくつかご紹介します。

何で行きたくない?と聞く前に、まず「共感」をして安心を作る

抱き合う親子

2学期になり初めて「行きたくない」となった場合、1学期は流されるように登園をしていたけれど、1学期を過ごした経験から園生活の見通しがつき、さらに夏休みで家に長くいる時間を過ごしたことで、「もっと家にいたい」と選択できるようになった成長でもあります。

このように入園や進級当初よりも、2学期の始まりに「行きたくない」となった場合は、理由が複数あると思われます。
その理由を探ることも大切ですが、まずはお子さんの安心を作ってあげることが大切です。

まずは「行きたくないんだね」とお子さんの気持ちを共感してあげましょう。
自分の気持ちを受け入れてもらえたことは、大きな安心になります。

お子さんに「行きたくない」と言われると「幼稚園楽しいよ。大丈夫だよ」とついつい声をかけがちですが、「行きたくない」と感じているお子さんの立場からは「反論」になってしまいます。
「行きたくない」と感じることが、「間違いなのか」と思ってしまう可能性もあります。

「幼稚園が楽しい場」と伝えていくことも必要ですが、それは「共感」をしてから!

「行きたくない」と不安が強い状態で「反論」を伝えてしまうと、言葉を受け入れることは難しくなったりします。
今後「幼稚園へ行く」話をしていく土台として、まず「共感」で安心を作っていきましょう。

幼稚園が安心できる場所である「見通し」を伝える

園バスの前で話す親子

「共感」で安心を築いたら、次に幼稚園が「大丈夫な場所」である見通しを伝えてあげましょう。

この時のポイントは「楽しいよ」と伝えないということ。
楽しいかどうか?はその人の主観であり、お子さんにとって「楽しい」の言葉は抽象的でイメージしにくくなります。

どのように大丈夫で安心できる場所なのか?を具体的に伝えていくことが大切です。

可能であれば、担任の先生に聞いてその日の保育内容を聞いておくこともおすすめです。

その内容に沿って「朝の会、お絵かき、お弁当、帰りの会、絵本を読み終わったらお迎えに行くよ」と「家に帰る」までの1日の流れを伝えると、見通しができて安心になります。

この時に口頭で伝えるだけでなく、イラストや時間で伝えるなどお子さんのわかりやすい方法で伝えると、よりその子自身の安心につながります。

安心できる「心身」を生活リズムから整える

どう1日の生活を整えても「園のある生活」と「夏休み」では、生活リズムの差は生じてしまいます。
そして、その生活リズムの違いから「疲れ、だるさ」が出て、朝のしぶりにつながることもあります。

新学期の始まりは特に意識して、夜しっかりと睡眠が取れるように生活を整えていくことも大切です。

不安以外にも、幼稚園が楽しみすぎて夜寝れずに、朝になっても疲れが残り「行きたくない」となっている可能性もあります。
どちらの理由においても、スッキリとした朝を迎えるために「睡眠」は大切です。

▼睡眠については、こちらの記事にまとめました!



大人が休み明けの出勤で、気持ちが進まないように、夏休み明けに「行きたくない」と感じるのはお子さんも同じ。
大人から見ると幼稚園は「遊ぶ場」と思えますが、お子さんにとっては幼稚園も立派な「社会」なので不安も生まれます。

安心材料を沢山作り、がんばって登園できた時は好きなおやつを用意したり、ちょっとした「ご褒美」も良いですね。

誰しも完璧には難しいです。上手くいかない時は親御さん1人で悩まずに、園の先生やご家族など相談しやすい人に協力をしてもらいながら、親御さん自身も安心を増やしていきましょう。

yukari

子どもとママパパセラピスト
幼児教育、障害児支援に長年携わってきました。子どもだけでなく、ママパパも「自分の気持ち」を大切にした子育て情報を発信中しています。

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